甲子(きのえね

この星命は子の応身期に当たる生命で、子の仲間では第5生命体つまり子の最高権力者である。乙丑同様に海中金の生命であり、そもそも俗世に生息できるような人間ではない。俗世の親分である丙子とは異なり、甲子はきれいで美しい精霊の如き生命で、格式の高い家柄にしか生まれてこない由緒正しき人間であって、壬戌と逆パターンの生命である。この生命は仏のような仏性を備えている事から「仏鼠」と呼ばれるが、実際は純粋無垢な胎児の帝王であり、胎児ならば大事にされて当たり前であって、人を騙し陥れる事もなくまた俗世の欲心を持つ事もない。そもそも、この生命は60干支の筆頭に当たる生命であり、この綺麗な生命境涯こそ人間本来の出発点の姿に他ならない。ー点のシミもない美しい性質、偏りの無い公正な人格、理路整然とした理論性と言った長所を多分に備える生命だが、奉仕する喜びや貫徹し得た充実感あるいは憎しみや愛と言った「人間らしい情感」が全く無く、その無生物的なところが敬遠される生命でもある。海中金の生命は、お手本になるような美しい人間だが、絵に描いた餅であり非現実的で食べられない(役に立たない)。




↑これ陰陽占いででたわたしのこと